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vol.86
「世界の山」
"Mountain"

高く険しい山々は、あらゆる生命にとって過酷な環境です。その一方で、山がもたらす川や森、動物たちは、人々の暮らしに欠かせないもの。中国の貴州省に住むヤオ族の女性、グアテマラの山の素晴らしさを広める山岳ガイド、そして日本の山を訪ね、それぞれの国の山に対する思いを感じとります。

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「世界のタクシー」"Taxi"

知花くららからひと言コメント

知花くららからひと言コメント

私、以前に一度だけ海外の雪山に登ったことがあります。
その時は、本当に寒くて大変で、息は切れるし足元は危ないし、登ってる最中は必死でしたね。
でも頂上にたどり着くと、いろんな苦労が吹っ飛ぶんですよね。
景色とか、空気のきれいさとか、「登って良かったな」とその時は思いました。
先日、富士山に登った友人から携帯に写真が送られてきたんです。
御来光の写真、すごくきれいだったんですよね。
いつか富士山に登るチャンスがあったらと思っています。
さて世界には、どんな山があるのでしょう。

vol.86 「世界の山」 "Mountain"

中国・貴州省

 

グアテマラ・グアテマラシティ

 

日本・神奈川県

ルオ・スーメイ(23歳)

ロベルト・デ・オロン(50歳)

小見山妙子(77歳)

農業や林業を営み、自給自足の生活を送る少数民族ヤオ族。人口50人ほどのインパン村で生まれ、21歳で現在の家に嫁ぎ、半年前娘を出産した。

10以上の3000メートル級火山が連なるグアテマラで、ガイド歴15年のベテラン。これまで700回以上の登頂を成功させてきた。

箱根外輪山の最高峰金時山、標高1213メートル。90年以上続く頂にある茶店の看板娘。母親が病に倒れたのをきっかけに13歳から主となった。

 

 

同じヤオ族の夫は幼馴染。夫の両親と暮らしている。朝食の材料は畑から調達、大切な山の恵みをみんなで分かち合う。

標高3976メートルのアカテナンゴ火山。5人の登山客を連れて山頂を目指す。ロベルトは登山前に必ず行うことがある。

妙子さんは朝一番に必ず富士山へ挨拶をする。日の出の開店と同時に登山客がやってきた。店に来る客は必ず名前を残す。

生活に必要な燃料は裏山に生えている。スーメイは1人で柴を刈る時間が好きだという。いつも休憩する場所もある。

スタート直後から急勾配が続くのが特徴。ロベルトは「登山はまだ未成熟だが、とてもいいスポーツだ」と言う。

一人息子の秀峰さんが重い荷物を運んできた。手伝うきっかけは、16年前妙子さんが突然の病気での入院だった。

夫婦で夕食の材料を採りに出かける。スーメイは「山での生活は快適、山がなかったら暮らしていけない」と言う。

登り始めて5時、150メートルの標高差を一気に登る最後の難所。ロベルトはここをマルディータ(馬鹿野郎)と名付けた。

最後の登山客が山を下りる。人生のほとんどを、この場所で過ごす妙子さんの生き方は、これからも変わらない。