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vol.80
「世界の宿」
"Hotel"

世界のさまざまな国を旅するとき、美しい風景や美味しい料理とともに、心に刻まれるのが"宿"。多少の不便さはあってもロマンあふれる思い出や、旅の醍醐味を味わえる、その国独特の宿。今回は、古城ホテルが立ち並ぶ街や、開業初日から有名な作家や政治家が泊まりにきた伝統の宿などをご紹介します。

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「世界のタクシー」"Taxi"

知花くららからひと言コメント

知花くららからひと言コメント

私は、仕事柄いろんな宿に泊まるんですが、とても印象的だった宿があります。
それは、オーストラリアのカンガルーが走っている広い大地の上に建つエコホテルにです。
そのホテルは面白く、シャワーに入る時、自分の使う分の水を汲んでおかないと水が出ないんです。
夜も電気がなく、みんなでキャンプファイヤーをするんです。
そしてオーナーご夫妻との出会い。移動するジープの中で、ご夫妻の馴れ初めを聞いたり、ホテルを建てることになった理由とか聞いていくと、旅がもっと密になったような気がします。
別れ際はすごく悲しかったのを今でも覚えています。
世界にはどんな宿があって、どんな出会いがあるのか、見てみましょう。

vol.80 「世界の宿」 "Hotel"

バングラデシュ・ダッカ

 

ドイツ・バンベルク

 

チュニジア・ドゥース

ターラック・シャハ(46歳)

マンフレッド・ハーグ(56歳)

サード・ベン・サード(30歳)

61年前に父が開いた食堂と宿「ビューティーボーディング」の主人。自慢の大きな中庭では若き日のラーマン大統領も議論を交わしたという。

18世紀建築のバイセンシュタイン城向かいにあるシュロスホテル・ポンマースフェルデン。失業した事がきっかけで買い取りオーナーになった。

砂漠の遊牧民ベドウィンの出身。国が観光に力を入れ近代的なホテルが数多く誕生している中で、15年前、父からサハラ伝統の宿を受け継いだ。

 

 

客室は25部屋。朝、ターラックの最初の仕事は空き部屋の確認。1971年の独立戦争の混乱で、父は客を守り命を落とした。

客室は70部屋。50歳まであるホテルのレストランで料理長だったマンフレッド。これまで妻と二人三脚でやってきた。

今日は外国から観光客を迎える。サードは夕食のベドウィンのもてなし料理用に、新鮮なヤギ肉を仕入れる。

ターラックは父の教えを守り、食材を仕入れるために市場へ出かける。間もなくランチタイムピークがやってくる。

オーナーで料理長のマンフレッド。客室で自ら暖房の修理。忙しいときには、広いホテル内を一日中歩き回ることもある。

宿までの道のりは4時間。サハラ砂漠で一行は砂嵐に見舞われていた。砂漠での昼食を終えて、砂漠の宿へ向かう。

父が愛していた中庭に花の種を蒔くターラック。当時は花壇があり、政治家や新聞記者、作家などが集まっていたそうだ。

ディナータイム、シェフを目指す長男も一緒に厨房に立つ。また、この日は料理学校に通いシェフを目指す次男も手伝う。

サハラ砂漠に建てられたテント。カイマと呼ばれるベドウィン伝統の住まいが宿になる。サードは夕食の準備を始める。