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vol.36
「世界の教師」
"Teacher"

教師とは、"その国の未来を支える人を作る仕事"。子どもたちとの接し方、理想と現実のギャップなど、苦労も多いが喜びも多い仕事です。台湾、ロシア、セネガルの教師の一日から、その国の現在・未来を垣間見ます。

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「世界のタクシー」"Taxi"

知花くららからひと言コメント

知花くららからひと言コメント

私、高校一年の頃すごく大きな出会いがあったんです。
担任の先生がこんなことおっしゃったんです。「僕は教師になりたくてなったんではありません。研究者になりたくて夢を追っていました。でもその夢がかなわなく、こうやって教師になったんです。教師になり立ての頃は失望感もいっぱいだったけど、でもこうして君たちと毎日おしゃべりをしたり、授業をしたりして、すごく充実しているんだ。」っていう話をしてくださったんです。私、それまで先生って、すごく真面目で、情熱をたぎらせていないといけない、そういうイメージがあったんです。その先生の話を聞いたとき、こういったら誤解があるかな、人間なんだなってすごく感じたんです。そして感動したんです。その瞬間に先生のこと大好きになったのを覚えています。
それでは、世界にどんな教師がいるのか見てみましょう。

vol.36 「世界の教師」 "Teacher"

ロシア/モスクワ

 

セネガル/ダカール

 

台湾/屏東縣

セルゲイ・チェルニツキー(45歳)

ウスマン・バ(30歳)

チャーマーク・ファラウル(29歳)

ロシアの義務教育は11年間、6歳から17歳
教師になって21年、専門はロシア史
モスクワの国立高校の熱血先生

セネガルの義務教育は小学校まで
中学教師になって2年目、最も身近で重要な科目のひとつ「自然学」を教えている

台湾の南端、パイワン族の集落
44人が通う小学校で5年生の担任、少数民族としての誇りを伝える

 

 

セルゲイは10年生を担任している。授業スタイルは、生徒に積極的に発言させて、考えを引き出す討論会方式。

各クラスに担任はいない。セネガルで中学へ進学するのは40%に過ぎない。授業の後、ウスマンに対する評判を聞いてみた。

授業が始まる1時間前、チャーマークは子どもたちを集めて、朝のトレーニングを行う。坂の多い集落を、毎日3キロ走る。

セルゲイの教師としての原点は・・・「自分の国の歴史を知っていれば、必ず自分の国を愛する」「人が生きる上で、教育が大切」だと思うから。

放課後・・・自然環境の大切さを感じてもらうために作った演劇部の練習。シナリオはウスマン作。楽しく、勉強にもなる。

図工の時間。・・・先住民・パイワン族伝統の木彫りを子どもたちに伝える。チャーマークも20年前、ここで木彫りに熱中した。

モスクワ郊外の自宅。小学校の先生の妻と大学生の息子の3人暮らし。教師にとって大切なのは「生徒を愛すること、そして自分の仕事も愛すること」

ウスマンは叔母の家に下宿している。友人が言う、「ウスマンは教師という仕事を愛している。教え子が立派な大人になるように祈っている」

子どもたちの両親の多くは出稼ぎに出ているため、放課後は学童保育の場になる。顧問をつとめる合唱クラブでパイワン族の民謡を唄う。